
2025年の新型 AR グラス、RayNeo Air 3s が2025年4月3日に発売されました。RayNeo は香港の TCL 社の AR グラスのブランドです。
見た目がほとんど同じなので、何が変わったのか気になる方も多いのではないでしょうか?
前モデルの RayNeo Air 2s と比較して、何が進化してどう変わったのか、比較して検証します。
外観

見た目的にはほとんど変わっていません。スポーツサングラスのようなスタイリッシュなデザインです。
強いて言うならば、RayNeo Air 3s のつるの部分は、すべてシルバーになったくらいです。
正面のレンズ部分は、どちらもとても反射するタイプです。
重さ
/ | RayNeo Air 3s | RayNeo Air 2s |
---|---|---|
重さ | 78g | 78g |
重さはどちらも変わらず78gです。
普通のサングラスだと10g~30gで倍以上の重さですが、これは AR グラスの中でも特に軽いです。
ディスプレイ
/ | RayNeo Air 3s | RayNeo Air 2s |
---|---|---|
ディスプレイ | Micro OLED 0.6インチ | Micro OLED |
解像度 | 片目1080p | 片目1080p |
コントラスト比 | 200000:1 | 100000:1 |
最高輝度 | 650ニト | 600ニト |
視野角 | 47° | 46° |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
ディスプレイにおいて、一番大きな違いはコントラスト比が倍に向上した点です。コントラスト比が高いほど、白と黒の明暗差が大きくなり、メリハリのある映像となります。
更に、色の表現力も向上しているのも特徴です。145%sRGB の色域で、色が鮮明で豊かな表現力に繋がります。
最大輝度は650ニトで、画面の最大の明るさが向上しました。
視野角は1°向上しましたが、1°では違いはわからないと思います。
画面サイズ
画面サイズは、6m先に見える201インチのディスプレイです。画面サイズの変更機能は付いておらず固定です。
アイボックス
/ | RayNeo Air 3s | RayNeo Air 2s |
---|---|---|
アイボックス | 14mm × 7mm | 11.2mm × 6.5mm |
アイボックスは AR グラスを通して鮮明に見える範囲を意味します。RayNeo Air 3sではアイボックスサイズが大きくなっています。
アイボックスが大きくなると視野が向上し、画面の端もぼやけにくくなります。更に、グラスが多少ずれても映像には影響がありません。
また、幅広い IPD に対応しています。(56mm~70mm)
スピーカー
/ | RayNeo Air 3s | RayNeo Air 2s |
---|---|---|
スピーカー | 4つのスピーカー デュアル対向音響室設計 | 4つのスピーカー |
RayNeo Air 3s では、世界初のデュアル対向音響室設計が搭載され、前モデルより音質が向上しています。
ウィスパーモード
RayNeo Air 3s、2s ともに、特徴的な機能としてウィスパーモードが搭載されています。
これは音漏れを軽減する機能です。ウィスパーモードをオンにすると高音が削がれる印象がありますが、音量50%以下ではほとんど聞こえなくなります。
価格
/ | RayNeo Air 3s | RayNeo Air 2s |
---|---|---|
価格 | 39,999円 | 64,499円 |
2025年4月時点の Amazon の価格です。
一体どんな魔法が使われたんだと思うくらいの価格です。前モデルよりも24,500円の値下げです。
しかもスペックが低下してるわけではなく、機能も向上してグレードアップしているのです。
AR グラスは高すぎるというユーザーの声から、性能を引き下げる事なく低価格を実現したという事です。
まとめ
RayNeo Air3s は2025年時点で最もコスパの良い AR グラスと言えると思います。映像は美しく、着け心地も良好で音質にも不満はありません。
ハイスペック機種にあるような、ブレ補正、画面サイズ変更、画面固定機能はありませんが、ARグラスとしての十分な機能は備わっています。
AR グラスで4万円を切れば、ゲーミングモニターを買うレベルの価格帯になります。
RayNeo Air 3s があればゲームをするためのテレビやモニターが不要になるので、十分検討に値するデバイスだと思います。