コラム

XREAL OneとRayNeo Air 3sを比較検証、違いは何?

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AR グラスって見た目は同じような物が多くて、中身がどう違うのかわかりにくいものですよね。

興味はあるけどどれを選べば良いかわからないとお悩みでしょうか?

この記事では、ハイエンドモデルの XREAL One、コスパ最強の RayNeo Air 3s がどう違うのか、比較検証していきたいと思います。

外観

XREAL One には縁があり、The 眼鏡という感じですが、RayNeo Air 3s には縁がありません。デザイン的にはウィンタースポーツのサングラスのような、スタイリッシュな外観です。

つるの部分が XREAL One は黒、RayNeo Air 3s はシルバーという違いがあります。

調光機能

XREAL One のレンズはやや透明のように見えますが、こちらは電子調光機能があります。3段階に透明度を変更できます。

RayNeo Air 3s では電子調光機能はありません。そのため、最初から透明度が低く暗くなっています。

ノーズパッド

XREAL One のノーズパッドは、パッド部分だけを交換できるタイプです。

RayNeo Air 3s は支柱部分まで一体化していますが、道具なども必要なく引き抜くだけで簡単に交換できます。

交換難易度で言えば、RayNeo Air 3s の方が簡単です。

重さ

XREAL OneRayNeo Air 3s
重さ82g78g

XREAL One の方が 4g 重いです。

4g じゃほとんど同じと思うかもしれません。たった1円玉4枚分です。

しかし、装着してみると4gとは思えない差があります。RayNeo Air 3s はノーズパッドの鼻への負担感が少なく、思った以上に軽く感じます。

重さでずり落ちてくるという事もなかったです。着け心地で言えば、RayNeo Air 3s の方が快適です。

搭載機能

XREAL OneRayNeo Air 3s
チップXREAL X1 チップなし
3DoF単体で対応非対応
画面サイズ変更単体で対応非対応
ブレ補正単体で対応非対応
ウルトラワイドモード単体で対応非対応
サイドビュー単体で対応非対応

XREAL One では業界で初めて独自チップが搭載され、そのため 3DoF や画面サイズ変更などの機能が単体で可能になりました。

RayNeo Air 3s ではチップは非搭載なので、3DoF や画面サイズ変更、ブレ補正には非対応です。画面が常に目の前に付いてきます。

3DoF とは空間に画面を固定するモードです。

ディスプレイ

XREAL OneRayNeo Air 3s
ディスプレイSONY 0.68インチ Micro-OLED0.6インチ Micro-OLED
解像度片目1080p片目1080p
画面サイズ最大367インチ201インチ
最高輝度600ニト650ニト
視野角50°47°
リフレッシュレート最高120Hz最高120Hz
遅延3ms非公表
電子調光機能3段階対応非対応

解像度

どちらも片目でフルHD の解像度があります。ウェブサイトの小さな文字も読めます。

画面サイズ

XREAL One の画面サイズは10メートル先に見える大きさで最大367インチ、RayNeo Air 3s は画面サイズは固定で6メートル先に見える201インチ相当です。

ただ、使ってみて思ったのは画面サイズは大きければ大きいほど良いかというと、そうではないという事です。

大型テレビを至近距離で見たりしないですよね。XREAL One で画面を大きくできても、最大では使ってないです。RayNeo Air 3s の201インチは調整できなくてもちょうど良いサイズだと思います。

最高輝度

画面の最大の明るさは RayNeo Air 3s が50ニト分上回っています。これは体感でもわかりました。

ただ、いつも最大で使うわけではないです。室内なら最大だと眩しいくらいです。

視野角

視野角は XREAL One は50°で、3°上回っています。視野角は50°でも狭いと思いますが、2つの機種を比べてみると、見え方の違いはほとんどわからないです。

リフレッシュレート・遅延

リフレッシュレートはどちらも最高120Hzに対応しています。120Hzを体感するには、コンテンツ側も120Hz に対応している必要があります。

XREAL One の遅延は3msですが、RayNeo Air 3s では公表されていません。しかし、Switch のマリオカートをプレイしてみた所、入力が遅れるような遅延を感じる事はありませんでした。

電子調光機能

XREAL One は3段階でレンズの透明度を変える事ができる電子調光機能に対応しています。

RayNeo Air 3s では電子調光機能は非対応です。最初からレンズの透明度は暗くなっています。

どちらがより暗いかというと、XREAL One です。RayNeo Air 3s でも十分暗く、映像が見にくいという事はないです。

色の表現力

XREAL OneRayNeo Air 3s
色精度ΔE<3∆E<2

RayNeo Air 3s の色の表現力については触れておかなくてはいけません。

RayNeo Air 3s の色精度は XREAL One を上回る ∆E<2 となっています。ΔE<3 でも十分優れた色精度ですが、更に上回っているという事です。

コントラスト比は200,000:1、145%sRGBなど色の表現力が向上し、鮮やかな映像を楽しめるようになっています。

比べてみると体感で鮮やかさの違いがわかりました。

IPD

XREAL OneRayNeo Air 3s
IPD59.5mm~70.5mm?56mm~70mm

IPD は左右の瞳孔の中心を起点とした、左右の目の間隔です。瞳孔間距離(IPD)と呼ばれ、AR グラスでは見え方に密接な関係があります。

使用する際に適切な IPD というものがあります。

XREAL One では公表されていませんが、海外の情報を参照すると59.5mm~70.5mm(未確定)。RayNeo Air 3s では56mm~70mmと公表されています。

この範囲外の方は、見え方に問題が出る可能性があり、おすすめはできません。

IPD は鏡を見ながら定規で測ればだいたいわかりますが、正確な数値は眼鏡店や眼科で計測してもらう必要があります。

スピーカー・音質

XREAL OneRayNeo Air 3s
スピーカーBoseによるチューニング世界初のデュアル対向音響室設計
音漏れ低減機能Spatial Sound Field 3.0ウィスパーモード2

スピーカーの音質面では、どちらも独自に音質向上が謳われています。

XREAL One では音響機器メーカーの Bose によるチューニングで、RayNeo Air 3s では独自に開発されたデュアル対向音響室設計が初めて搭載されています。

音質面では好みで左右される事も多いのですが、どちらも音質は良いという印象です。

個人的な好みで言えば、低音の感覚が XREAL One の音の方が好みです。

音漏れ低減機能

RayNeo Air 3s の特徴的な機能の一つ、ウィスパーモードは音漏れを低減する機能です。

ウィスパーモードを有効化すると、高音が抑えられる印象がありますが、音量50%で周囲20cm以上ならほとんど聞こえなくなる効果があります。

XREAL One の音漏れよりも小さくなったと思います。

視度調整

XREAL OneRayNeo Air 3s
視度調整別売レンズフレームレンズフレーム

XREAL One では視度調整するためのレンズフレームが別売ですが、RayNeo Air 3s では付属しています。

ただ、どちらも度入りレンズを別途注文して購入しなければいけないのは同じです。

レンズフレームの取り付けは、RayNeo Air 3s の方が簡単です。

接続端子

XREAL OneRayNeo Air 3s
接続端子USB Type-C 差込式USB Type-C 差込式

接続端子はどちらも USB Type-C 差込式ですが、場所が違います。

XREAL One は後ろから見て左側のつる、RayNeo Air 3s は後ろから見て右側のつるです。

価格

XREAL OneRayNeo Air 3s
価格69,980円39,999円
2025年4月時点のAmazon価格

価格は約3万円の差があり、RayNeo Air 3s の方が安いです。

機能的には上回る所もあるにも関わらず、3万円も安いとはどんな魔法?という感じです。

XREAL One にはチップならではの機能、3DoF、画面サイズ変更、ブレ補正があります。これらの機能は強力で、3万円出してこれらの機能が欲しいかどうかに掛かっていると思います。

まとめ

XREAL One の魅力は画面固定の 3Dof に対応しているという事です。これが強すぎます。

RayNeo Air 3s にも魅力はあり、軽くて着け心地が良いという点ですね。鼻への負担感が少なく疲れにくいです。

3DoF、ブレ補正、画面サイズ変更、電子調光機能がない代わりに価格が抑えられています。

4万を切れば持ち運びできるディスプレイとして、検討に値する価格になったと思います。

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