
2025年の新型 AR グラス「XREAL One」が発表されましたが、XREAL の中でもっとも高額な XREAL Air2 Ultra とどう違うのか気になってはいませんか?
ここでは XREAL One と XREAL Air2 Ultra と比較して、何が違うのかまとめたいと思います。
外観
まず大前提として、XREAL One は一般ユーザー向け、XREAL Air2 Ultra は開発者向けという違いがあります。

XREAL One は全体的に黒基調のデザインですが、XREAL Air2 Ultra は世界初のチタンフレームを備えた AR グラスです。
メタリックなシルバーの輝きが高級感を醸しています。

XREAL Air2 Ultra には前面の両サイドにカメラ型センサーが搭載されています。これは空間や環境を感知するセンサーで、写真や動画は撮れません。
XREAL One では公式アクセサリで「XREAL Eye(日本発売未定)」を別途取り付けることで、写真や動画の撮影が可能になります。ただし、日本の公式サイトではカットされており、日本で発売されない可能性が高いです。
ノーズパッド
XREAL One ではノーズパッドはパッド部分のみ交換できるようになっています。XREAL Air2 Ultra では根本から交換するタイプです。
重さ
/ | XREAL One | XREAL Air2 Ultra |
---|---|---|
重さ | 82g | 83g |
重さはわずか1gの違いです。通常の眼鏡と比べたら倍以上の重さですが、前後の重量バランスが均等になっているので、約80gの重さのようには感じにくいようです。
機能
/ | XREAL One | XREAL Air2 Ultra |
---|---|---|
チップ | XREAL X1 | なし |
3DoF | 単体で対応 | Beamで対応 |
6DoF | 非対応 | 専用アプリで対応 |
ハンドトラッキング | 非対応 | 対応 |
遅延 | 3ms | 非公表 |
電子調光 | 3段階対応 | 3段階対応 |
XREAL One では初めて独自チップ「XREAL X1」が搭載されましたが、XREAL Air2 Ultra ではチップはありません。
チップが搭載された事で、XREAL One は単体で 3DoF に対応しました。XREAL Air2 Ultra では別売の XREAL Beam が必要です。
3DoF とは画面が空間に固定された状態で、首を動かせば画面から目を背けられます。ただ、移動すると画面も追従してきます。
XREAL Air2 Ultra は 6DoF 空間認識に対応しています。6DoF では移動も認識できます。空間に画面は固定されますが、移動してもずっとその場に留まります。一部スマホにしか対応していません。
そして、XREAL Air2 Ultra ではハンドトラッキングに対応しています。前面にカメラ型センサーがある恩恵で、空間に表示された画面を手で操作できます。SF 映画でよく見る光景です。ただ、スマホやアプリで対応してないと使えません。
XREAL One の遅延は、チップを搭載した事により圧倒的な少なさの3msを実現しています。XREAL Air2 Ultra では公表されていませんが、チップがないので XREAL One には及ばないでしょう。
グラスの透明度が変わる電子調光機能ですが、どちらも3段階対応しています。
ディスプレイ
/ | XREAL One | XREAL Air2 Ultra |
---|---|---|
ディスプレイ | SONY 0.68インチ Micro-OLED | SONY 0.68インチ Micro-OLED |
解像度 | 400万画素 1080p | 400万画素 1080p |
最高輝度 | 600ニト | 500ニト |
視野角 | 50° | 52° |
リフレッシュレート | 最高120Hz | 最高120Hz |
ディスプレイはどちらも SONY 製 Micro-OLED を採用しています。OLED は有機EL の事です。
解像度もどちらもフルHD の1080pです。
輝度に関しては XREAL One の方が最大100ニト分明るいです。
視野角も XREAL Air2 Ultra の方が2°広く、より広い範囲が見えます。
リフレッシュレートはどちらも最大120Hzです。2D で最大120Hz、3Dで最大90Hzです。
IPD調整
/ | XREAL One | XREAL Air2 Ultra |
---|---|---|
IPD調整 | ソフトウェアベースの調整 | なし |
IPD とは瞳孔間距離の事です。IPD とグラスが合ってないと、ぼやけて見える事があります。
XREAL One はソフトウェアベースで微調整できる機能が搭載されています。
目が悪い人向けの施策
どちらも別売レンズフレームを購入し、度数の合ったレンズを作らなくてはならず、1万円前後の追加費用がかかります。
XREAL Air2、Air2 Pro のレンズフレームとは互換性がありません。
スピーカー・音質
/ | XREAL One | XREAL One Pro |
---|---|---|
音質 | Boseによるチューニング | 第2世代サウンドシステム |
XREAL One は音響機器メーカー Bose のエンジニアによるチューニングのサウンドシステムです。
XREAL Air2 Ultra も音響面でアピールがありますが、XREAL One の方が優れていると考えられます。
価格
/ | XREAL One | XREAL Air2 Ultra |
---|---|---|
価格 | 69,980円 | 99,800円 |
価格については XREAL Air2 Ultra の方が3万円高く、約10万円です。
まとめ
XREAL Air2 Ultra は開発者向けであり、ハンドトラッキングや6DoFに対応しているといっても、まだまだできる事が限られていて黎明期です。
一般ユーザーとして今から買うなら XREAL One がおすすめです。
独自チップが搭載されて、グラス単体で 3DoF に対応したり、ぶれ補正、画面の距離の変更も可能です。遅延も圧倒的に少なく、3万円も安いなら言う事はありません。